先端半導体の量産を目指すラピダスは15日、英国政府が設立した英半導体センター(UKSC)と連携に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。締結は14日付で、高市早苗首相と英国のスターマー首相のロンドンでの会談に合わせて行われた。
連携の目的と背景
UKSCは英国政府が2025年に設立した機関で、半導体エコシステム構築や成長戦略の支援、国際連携の推進を担っている。今回の覚書は、日英両政府が進める技術協力の枠組みの一環であり、両者は今後、先端半導体分野での情報共有や意見交換を進める。具体的な連携項目は今後詰められるが、英国での顧客開拓に向けた連携などが想定されている。
ラピダスの現状と欧州戦略
ラピダスは現在、北海道千歳市で2ナノメートル(nm)世代の最先端ロジック半導体の量産に向けたパイロット製造を進めており、2027年度の量産開始を目指している。顧客開拓も進めており、海外企業を中心にデータセンター事業者など60社以上と交渉している。
今回の英半導体センターとの覚書に加え、ラピダスはイタリア政府の研究機関「Chips-IT」とも研究開発の協力に向けた覚書を結ぶ見通しである。これら欧州の公的機関との連携を通じて、技術協力と同時に現地での顧客開拓も視野に入れている。
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