国土交通省は、インターネットを通じて少額からマンションなどに投資できる「不動産クラウドファンディング」について、投資家保護を目的とした新たな規制を導入する方針を固めた。2025年9月にも、事業者に対し、想定される賃料など利回りの根拠となる情報開示を義務付ける。
不動産クラウドファンディングは、事業者がインターネットで集めた資金を元手に物件を購入し、その賃料や売却益から投資家に配当を支払う仕組みである。高利回りを謳う商品が多い一方で、一部の業者による説明が不十分であることから、償還遅延などのトラブルが相次いでいた。
このような背景を受け、国土交通省は「不動産特定共同事業法(不特法)」に基づく規制を強化する。具体的には、投資判断の材料として、個々の物件の客観的な評価額や、想定利回りの算出根拠となる賃料収入の見込みなどについて、より詳細な情報開示を事業者に求める。
業界団体である一般社団法人不動産クラウドファンディング協会も、2025年3月に、リスク管理の強化や情報開示の透明性向上、投資家保護の枠組み整備に向けた自主規制ルールの制定が急務であるとの認識を示している。同協会は、償還遅延などの問題発生を防止し、業界の健全な発展と投資家からの信頼確保に努める方針だ。
今回の規制強化は、市場規模が拡大する不動産クラウドファンディングにおいて、投資家が安心して投資活動を行える環境を整備し、業界の健全な発展を促すことを目的としている。
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