米オープンAIは、21日に元アップル幹部で著名デザイナーのジョナサン・アイブ氏が設立したAI端末開発会社「io」を約65億ドル(約9300億円)で買収することを発表しました。この買収は、オープンAIがスマートフォンに代わる新たなAI端末の開発を目指す一環として行われます。
買収の詳細
- 買収方法: 株式交換による完全子会社化。
- 規模: オープンAIにとって過去最大の買収。
- 手続き: 今夏にも完了予定。
アイブ氏は、1992年から2019年までアップルに勤務し、iPhoneやApple Watchなどの設計で知られる伝説的なデザイナーです。今回の買収により、アイブ氏はオープンAIのデザイン担当責任者となり、約50人の従業員もオープンAIに加わります。
オープンAIの今後の展望
オープンAIのCEOサム・アルトマン氏は、「世界で最も偉大なデザイナーであるアイブ氏と提携できることをうれしく思う」と述べ、新世代のAI搭載コンピューターの開発に取り組む意向を示しました。これにより、オープンAIはAI関連ソフトウェアの開発から、ハードウェアの開発へと本格的に進出する構えです。
この買収は、AI技術の進化に伴い、物理的なデバイスにおけるAIの役割を強化するための重要なステップと位置付けられています。アイブ氏とアルトマン氏は、今後の製品についての詳細を来年に発表する予定です。

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