IHI、アンモニア100%専焼バーナーを開発

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IHIは6月29日、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアを100%燃料として使用する火力発電所向けバーナーを開発したと発表しました。燃焼しづらい低出力域でも有害物質の排出を抑え、既存のボイラー設備の改造が最小限で済むように設計されています。

アンモニアは石炭や天然ガスに比べて燃えにくい性質を持っています。IHIはこれまで小型炉での実験に成功していましたが、今回、商用プラントでの運用を見据えた大型試験炉でも安定燃焼することを確認しました。

IHIはこれまで、JERAと協力し、愛知県の碧南火力発電所において世界初となる大型商用石炭火力発電機でのアンモニア混焼実証試験を進めてきました。2024年4月には熱量比率20%のアンモニア転換に成功し、窒素酸化物(NOx)排出量が同等以下、硫黄酸化物(SOx)排出量が約20%低減されることを確認しています。

さらにIHIは、2026年3月にはGE Vernovaと共同で、Fクラスガスタービン向けの100%アンモニア燃焼試験に世界で初めて成功しています。この試験は、IHIの兵庫県相生事業所にある大型燃焼試験設備で実施され、実機のフルロード条件と同等の圧力、温度、流量下で実証されました。

IHIは、2027年度にマレーシアでアンモニア100%発電設備を商用稼働させる計画も発表しており、現地の国営石油ガス大手ペトロナスの子会社と協力契約を結んでいます。同社が開発した出力2000キロワット(約600〜700世帯相当)の小型ガスタービンを導入し、アンモニア専焼の発電設備が商用稼働すれば世界初となります。

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