中国のインターネットサービス大手テンセント（騰訊控股）が、大手ゲーム開発企業ネクソン（NEXON）との買収を含む取引を検討していることが、複数の情報筋の話としてブルームバーグによって報じられました。この動きは、テンセントのゲーム事業を強化するためのものであり、現在、ネクソンの共同創業者である故キム・ジョンジュ氏の家族に接触しているとされています。
ネクソンの保有に関わるキム氏の家族は、顧問と相談しながら選択肢を検討していますが、取引の先行きは不透明であり、テンセントの検討が実際の取引に結びつくかどうかは現時点では不明です。テンセントは2019年にもネクソンの買収を模索していた経緯があります。
この報道を受けて、ネクソンの株価は急騰し、取引序盤で12%上昇しました。ネクソンは「メイプルストーリー」などの人気ゲームを開発しており、最近ではメイプルストーリーのWeb3版「メイプルストーリーN」をローンチするなど、暗号資産領域でも注目されています。
テンセントがネクソンを買収する場合、国内ゲーム業界での中国の影響力が増すことが懸念される一方で、中国市場での事業展開が容易になる期待もあります。両社は過去に協業した実績もあり、今後の動向が注目されます。
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