7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比44ドル48セント安の5万3840ドル62セントで推移している。7日発表の7月の米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退し、株式相場を支えている。もっとも持ち高調整を目的とした売りも出て、ダウ平均の上値は重い。
雇用統計の内容
7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比2万3000人減と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(8万3000人増)に反して減少した。5月と6月の雇用者数は計10万3000人下方修正された。7月の平均時給は前年同月比3.2%上昇と、市場予想(3.5%上昇)を下回った。
利上げ観測の後退
米金利先物市場の値動きから米金融政策を予想する「フェドウォッチ」によると、FRBが次回9月会合で政策金利を据え置く確率は5割強と、前日(4割強)から上昇した。早期の米利上げ観測が後退して投資家の運用リスクを取る姿勢が強まり、株式には買いが先行した。
個別銘柄の動き
ダウ平均の構成銘柄では、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やシェブロン、アメリカン・エキスプレスが下落している。ウォルマートやビザも安い。一方、セールスフォースやアマゾン・ドット・コム、エヌビディアは上昇している。シスコシステムズやマイクロソフト、ゴールドマン・サックスも上げている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、クラウドサービスのクラウドフレアが大幅高となっている。6日発表した2026年4〜6月期決算で売上高などが市場予想を上回った。あわせて26年12月期通期の収益見通しも上方修正し、好感する買いが集まった。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発して始まった。データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズやスペースX、マーベル・テクノロジーが上昇している。
市場の背景
ダウ平均は5日に最高値を付けるなど高値圏で推移している。週末とあって持ち高調整や利益を確定する売りも出ている。市場では、弱い雇用統計を受けてFRBの利上げ観測が後退し、リスク選好の動きが強まる一方、高値圏での利益確定売りが交錯する展開となっている。
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