イーロン・マスク氏は11日、X(旧ツイッター)で「トランプ大統領についての先週のいくつかの投稿を後悔している。言いすぎた」と投稿しました。この発言は、5日に決裂したトランプ氏との関係修復に意欲を示した可能性があります。
マスク氏は5日、トランプ氏との間で減税延長法案を巡る意見対立から個人攻撃に発展し、Xで「私がいなければ大統領選で負けていた」「恩知らずだ」と投稿しました。さらに、トランプ氏を弾劾してバンス副大統領が代わりに大統領に就くべきだという別のユーザーの投稿に「YES」と応じ、新たな政党立ち上げの是非を問うアンケートも実施しました。
トランプ氏は、マスク氏との盟友関係が終わったと表明し、マスク氏の企業に対する報復を示唆するなど、関係が悪化しました。トランプ氏の側近らが仲裁を試みましたが、実現には至っていないと報じられています。
一方、マスク氏は11日の投稿に先立ち、トランプ氏の弾劾に賛同する投稿などを削除しています。トランプ氏も10日、記者団に「私が彼(マスク氏)なら私と電話したいだろう」「彼がうまくいくことを願っている」と発言し、批判を抑えていました。
マスク氏は2024年の大統領選でトランプ氏を支援し、トランプ政権で米政府効率化省(DOGE)を実質的に率いていましたが、5日の決裂を受けて、テスラの株価は急落しました。

![]() |