イーロン・マスク氏は6月2日、自身のプラットフォームX（旧Twitter）で新たなメッセージ機能「XChat」のリリースを発表しました。この新機能には、エンドツーエンド暗号化、メッセージの時限消失、あらゆるファイルの送信、音声・ビデオ通話など、多岐にわたる機能が搭載されています。
マスク氏は「全く新しいXChatがリリースされる。暗号化、メッセージ消失機能、あらゆる種類のファイル送信、音声・ビデオ通話を搭載。Rustを基盤にした全く新しいアーキテクチャで、ビットコインスタイルの暗号化を採用」と述べています。この暗号化技術は、ビットコインの耐改ざん性や自己主権型セキュリティ思想を応用したものであり、単なる技術の導入ではなく、メッセージングにおける新たなアプローチを示しています。
この新機能の背景には、個人情報漏洩や監視リスクの高まり、ユーザーのプライバシー意識の高騰があります。消失メッセージや暗号化機能は、機密性の高い会話や個人情報のやり取りをより安全に行いたいユーザーにとって魅力的な要素です。また、音声・ビデオ通話やファイル送信の対応により、XChatは単なるメッセージアプリから「仕事・生活を支える万能ツール」へと進化する狙いがあります。
XChatは、SignalやTelegram、WeChatといった競合サービスとの差別化を図り、Xを“すべてを網羅するアプリ（everything app）”に進化させる計画を後押ししています。これにより、プライバシー保護を軸に据えた「次世代型メッセージングサービス」としての地位を確立することを目指しています。
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