理化学研究所と医療スタートアップのオーガンテック(東京・中央)は、マウスを用いた実験で髪の毛を生成するために重要な「第3の細胞」を発見したと報告しました。この研究成果は、国際学術誌「バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ」に掲載され、脱毛症の新たな治療法の開発に期待が寄せられています。
♦研究の背景と成果
これまで、髪の毛を作るためには「上皮性幹細胞」と「毛乳頭細胞」の2種類の細胞が特定されていましたが、完全な毛包を再生するには別の細胞が必要であると考えられていました。今回の研究では、特別な手法を用いて大人のマウスの毛包から「毛包再生支持細胞」を発見し、これを加えることで、毛包を完全に人工的に作成できることが明らかになりました。
研究チームは、3種類の細胞を組み合わせて培養することで、体外で毛包を成長させ、毛が生える機能を再現することに成功しました。これにより、脱毛が進行した後でも発毛する可能性が示唆されています。
♦今後の展望
研究チームは、2026年末から2027年にかけて、今回発見した細胞を用いたヒトへの臨床研究を実施する計画です。この研究が成功すれば、脱毛症に対する新たな治療法の開発が期待されます。特に、毛包を再生できる技術は、脱毛症患者にとって大きな希望となるでしょう。
この研究は、再生医療の分野における重要な進展を示しており、今後の研究成果に注目が集まります。

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