最近、日本の警察庁は外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外国免許切替(外免切替)」制度の見直しを検討しています。この制度は、特に観光目的で日本に短期滞在する外国人が利用することが多く、近年その利用者が急増しています。
制度の背景
外免切替制度は、1933年に導入され、主に日本に帰国した日本人が海外で取得した免許をスムーズに切り替えることを目的としていました。しかし、近年では外国人の利用が増え、2023年には約56,000人がこの制度を利用しました。この急増は、特に中国やベトナムからの申請者によるもので、これらの国では日本の運転免許を取得することで、国際運転免許証を得られる利点があります。
主要な問題点
- 住所確認の不備:
- 現在、外国人はホテルなどの一時的な住所を利用して免許を取得できるため、実際の居住地が確認されないケースが多く見られます。これにより、制度の悪用や交通事故のリスクが高まっています。
- 試験内容の簡易さ:
- 知識確認試験は、10問中7問正解で合格となるため、「簡単すぎる」との批判が寄せられています。2023年の知識確認の通過率は91%に達しましたが、技能確認の通過率は29%と低く、実際の運転技術が十分に評価されていないとの指摘があります。
改正の方向性
警察庁は、以下のような改正を検討しています:
- 住民票の写しの提出を義務化: 申請者には原則として住民票の写しを求め、観光目的の短期滞在者には外免切替を認めない方針です。
- 試験内容の厳格化: 知識確認の問題数を増やし、合格基準を見直すことで、より実践的な運転技術を確認できるようにすることが求められています。
今後の展望
この制度の見直しは、交通事故の増加を受けたものであり、特に外国人運転手による事故が問題視されています。警察庁は、今後の改正案を速やかに取りまとめ、意見公募を実施する予定です。これにより、より安全な運転環境を整えることが期待されています。

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