2025年7月20日に投開票された奈良市議選(定数39)で、無所属の新人で動画配信業を営むへずまりゅう氏(34)が初当選を果たしました。今回の選挙には55人が立候補し、へずま氏は奈良公園でのシカの保護活動を中心にアピールを行い、交流サイト(SNS)での高い知名度を活かして支持を得ました。
選挙戦では、へずま氏は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設反対や、奈良公園へのごみ箱や防犯カメラの設置を訴えました。これらの政策は、地域の環境保護や安全対策に対する市民の関心を引き、彼の支持基盤を強化する要因となりました。
選挙戦前、へずま氏は自身のSNSで「政治を一から学びたい」と述べ、党からのオファーを断った理由を説明しました。彼は「組織の色に染まると圧力がかかり、発言が制限される」と考え、自身の意見を自由に発信することを重視しています。また、奈良公園でのシカの保護活動を通じて、地域貢献に対する強い意志を示しました。
投票結果は、へずま氏が8320票を獲得し、3位での当選となりました。彼は当選後、SNSで「奈良の有権者の皆様に選ばれた」と感謝の意を表し、「行動力で示す」と意気込みを語りました。過去には「迷惑系ユーチューバー」として知られていた彼ですが、今回の当選を機に更生を誓い、地域のために尽力する姿勢を強調しています。
この結果は、奈良市の政治に新たな風を吹き込むことが期待されており、今後の活動に注目が集まっています。

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