日本ペイントホールディングス(HD)と塗料世界首位の米シャーウィン・ウィリアムズは、塗料世界3位でオランダを拠点とするアクゾ・ノーベルに対して、1株当たり73ユーロ(約85ドル)の現金での共同買収提案を行った。総額は約2兆円規模とみられる。アクゾ・ノーベルはこの提案を拒否した。
アクゾ・ノーベルは拒否の理由として、提示価格が自社の事業価値や長期的な見通しを過小評価していること、規制当局の承認や日本ペイントとシャーウィン・ウィリアムズ間の事業分割に関する取引確実性が不十分であること、株主などステークホルダーの利益が十分に保護されていないことの3点を挙げている。同社の取締役会は、引き続き米アクサルタ・コーティング・システムズとの合併計画を推奨すると表明した。
提案の内容としては、日本ペイントがアクゾ・ノーベルを買収した後、同社の装飾用塗料事業と工業用コーティング事業を保持する一方、自動車用、船舶用、粉体コーティングの各部門をシャーウィン・ウィリアムズに売却する計画だった。提示価格73ユーロは、アクゾ・ノーベルの直近終値52.52ユーロに対して約39%のプレミアムに相当する。
なお、日本ペイントとシャーウィン・ウィリアムズは当初、4月16日に買収案を提示したが数日後に拒否され、その後4月29日により正式な提案を示していた。今回の拒否を受け、両社が今後買収価格を引き上げるかが焦点となる。
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