壱番屋が展開する「カレーハウスCoCo壱番屋」(通称ココイチ)は、原材料費の高騰にもかかわらず、2025年2月期の営業利益を増益で確保しました。この成果は、コメや香辛料の価格上昇という逆風の中でのものであり、同社の経営戦略が功を奏したことを示しています。
増益の背景
壱番屋の取締役、宮崎龍夫氏は、4日の記者会見で「先が見通せない原価高騰の中でなんとか増益になったことは良かった」と述べ、同社の取り組みを振り返りました。増益の主な要因は以下の通りです:
- 価格転嫁: 原材料費の上昇を消費者に転嫁することで、売上を維持しました。具体的には、ココイチのメニュー価格を引き上げることで、利益を確保しています。
- 多業態展開: 壱番屋はカレー専門店にとどまらず、他の飲食業態への進出を進めています。これにより、収益源を多様化し、リスクを分散しています。例えば、ラーメンやもつ鍋などの業態を取り入れることで、顧客層を広げています。
- M&Aの活用: 合併・買収を通じて新たな業態を取り入れ、事業の拡大を図っています。これにより、カレー一本足からの脱却を目指し、収益の安定化を図っています。
業績の詳細
2025年2月期の連結決算では、売上高610億600万円(前年同期比10.6%増)、営業利益49億2500万円(同4.5%増)、純利益31億円(同18.1%増)を記録しました。これらの数字は、壱番屋が厳しい市場環境の中でも成長を続けていることを示しています。
特に、売上高の増加は新規店舗の出店や既存店の売上向上施策が奏功した結果と考えられます。壱番屋は、国内外での店舗拡大や新メニューの開発、デジタル戦略の強化など、多角的な成長戦略を推進しています。特に海外市場での展開に注力しており、アジアを中心に店舗網を拡大しています。
今後の展望
壱番屋は、今後も多様な業態への展開やM&Aを通じて、さらなる成長を目指す姿勢を見せています。原材料費の高騰が続く中で、どのようにして利益を維持し、顧客の支持を得ていくかが今後の課題となります。特に、消費者の価格感度が高まる中で、どのようにして価値を提供し続けるかが重要です。
このように、壱番屋は原材料費の高騰に対する耐性を高めつつ、戦略的な経営を進めていることが明らかです。今後も市場環境の変化に柔軟に対応しながら、持続的な成長を目指す姿勢が期待されます。

![]() |