実業家イーロン・マスク氏は、トランプ米大統領が推進する大規模減税・歳出法案に対する批判を背景に、5日に自身のSNS「X」でフォロワーに実施したアンケートに基づき「アメリカ党」を結成したと発表しました。
マスク氏は、4日に行った新党立ち上げの是非を問うアンケートの結果を受け、「2対1の割合で、皆さんは新たな政党を望んでいる。そしてそうなる」と述べ、「今日、自由を取り戻すためにアメリカ党が結成された」と投稿しました。
2024年の米大統領選挙では、巨額の資金を投じてトランプ氏を支援し、政府効率化省(DOGE)の事実上のトップとして一時政権入りしたマスク氏ですが、大規模減税・歳出法案を巡ってトランプ氏と激しく対立しています。彼は新党を立ち上げ、法案を支持する議員を落選させるために資金を使う意向を示しています。
一方、トランプ氏は今月、テスラなどマスク氏の企業への補助金削減を政府効率化省(DOGE)が検討すべきだとの考えを示しており、両者の対立は今後も注目されるでしょう。

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