北海道の羅臼岳で、登山中にクマに襲われ安否不明となっていた20代男性の遺体が8月15日に発見されました。遺体は、周辺に見つかった所持品から、安否不明の男性とみられています。
捜索隊は、男性が襲われたとされる場所近くでクマの親子3頭を目撃し、うち1頭を駆除しました。警察によると、遺体は顔と上半身に複数の傷があり、下半身の損傷が激しく、性別の確認が難しい状態です。駆除されたクマが男性を襲ったかどうかは不明ですが、道総研がDNA分析を行う予定です。
この事件は、8月14日午前11時10分頃に発生しました。登山客の男性が友人と共に登山中、標高550メートル付近でクマに襲われたとの通報がありました。友人は200メートルほど離れた場所にいたため、男性の叫び声を聞いて駆け寄ったところ、クマと格闘している男性を発見しました。男性はその後、藪の中に引きずり込まれ、安否不明となっていました。
専門家は、最近のクマの異常行動について言及しており、ヒグマが人を恐れない異常な個体が存在する可能性があると指摘しています。羅臼岳では、これまでに登山客がヒグマに襲われた事例はなく、近年の人とクマの接触が問題視されています。
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