漫画家のたつき諒さん(70)は、2021年に出版した著書『私が見た未来 完全版』で「2025年7月に日本で大災害が起こる」と予言し、注目を集めています。この予言は、彼が見た夢に基づいており、特に「7月5日」に何かが起こるという具体的な日付が示されていました。しかし、最近の発表でたつきさんはこの日付について「何かが起きる日というわけではない」と軌道修正しました。
予言の背景と影響
たつきさんの予言は、彼が過去に東日本大震災を予言したことから、再び注目を浴びています。彼の著書には、夢の中で「日本とフィリピンの中間あたりの海底が破裂し、大津波が押し寄せる」という内容が描かれています。この予言が広まる中、特に香港では「7月5日が危険な日」との噂が広がり、訪日客の減少を招いています。香港の航空会社は、日本行きの便を減便するなどの対応を取っています。
たつき諒の新たな著書と防災意識
今月、たつきさんは自伝『天使の遺言』を出版しました。この中で、彼は「皆様が高い関心をお寄せいただいていることは、防災意識が高まっている証拠であり、前向きに捉えております」と述べています。彼は、予言が広まることで人々が災害に対する備えを見直すきっかけになることを期待しています。
科学的見解とデマの指摘
一方で、日本政府や気象庁は、たつきさんの予言に対して科学的根拠がないと強く反論しています。気象庁の長官は、「現在の科学的知見では、日時と場所、大きさを特定した地震予知は不可能」と述べ、予言がデマである可能性を指摘しています。
最近の動向と社会的影響
最近、日本では鹿児島県トカラ列島付近での群発地震が報告され、これが「2025年7月の大災害」予言と重なり、さらなる不安を煽っています。専門家は、これらの地震が大きな地震の前触れである可能性があると警告していますが、気象庁は冷静な対応を呼びかけています。
結論
たつき諒さんの予言は、多くの人々に影響を与えていますが、科学的な裏付けがないことを理解することが重要です。彼の発言が防災意識を高める一方で、無用な恐怖を煽ることがないよう、冷静な判断が求められます。社会全体がこのような情報に対して敏感になっている中、正確な情報の提供と冷静な対応が必要です。

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