新型コロナウイルス感染者数が7週連続で増加中

全国で新型コロナウイルスの感染者数が7週連続で増加しており、特にお盆休みの移動や人ごみに対する注意が必要です。最近流行している変異株「NB.1.8.1」、通称「ニンバス」は、強烈なのどの痛みを引き起こすことが特徴とされています。

感染者数の増加とその背景

厚生労働省のデータによると、全国約3000か所の定点医療機関からの報告で、1医療機関あたりの感染者数は5.53人に達し、前週の4.12人から1.34倍に増加しています。特に宮崎、沖縄、鹿児島では感染者数が突出しており、これらの地域では観光シーズンの本格化や交通の集中が影響していると考えられています。

新たな変異株「ニンバス」の特徴

現在流行している「ニンバス」は、オミクロン株から派生したもので、のどの痛みが主な症状です。東京歯科大学の寺嶋教授によると、「カミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛み」が特徴であり、感染者からは「水を飲むだけで声が出てしまうほどの痛み」との報告もあります。この変異株は、のどにくっつきやすくなっている可能性があり、咳や大声での感染拡大が懸念されています。

お盆休みの影響と感染対策

お盆休みは、長距離移動や普段会わない家族との接触、混雑した交通機関の利用など、感染リスクが高まる要因が重なります。専門家は、体調不良を感じた場合は外出を控えることや、基本的な感染対策（手洗い、消毒、マスク着用）を徹底するよう呼びかけています。

今後の見通し

寺嶋教授は、コロナの流行は12週がサイクルであり、9月上旬頃までは感染者数が増え続けると予測しています。特に高齢者や基礎疾患のある方はリスクが高いため、体調不良を感じた場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

お盆期間中に医療機関を探す際は、「医療情報ネット ナビイ」を活用することで、休日夜間対応の医療機関を検索することができます。感染者数の増加が続く中、個々の感染対策が求められています。