中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は4日、電子商取引サイトの楽天市場に出店し、EVのオンライン販売を開始したと発表しました。この新たな販売チャネルを通じて、日常生活でポイントをためて使う新規顧客層を取り込み、商圏を拡大する狙いがあります。
BYDはこれまで実店舗での販売を行っていましたが、楽天市場でのオンライン販売は初めての試みです。販売される車種には、現行モデルの「シーライオン7」「シール」「ドルフィン」「アット3」が含まれ、12月には新たにプラグインハイブリッド車(PHV)「シーライオン6」も追加される予定です。
購入手続きは楽天市場内の公式ページから行い、車種やボディカラー、販売店を選択して申し込みます。申し込み後、販売店から顧客に直接連絡があり、決済や契約は店頭で行われます。アフターサービスも通常の店頭購入と同様に提供されます。
さらに、12月末までの期間限定でBYD独自のポイントが付与され、車種やグレードに応じて通常の2倍から7倍のポイントが還元されるキャンペーンが実施されます。例えば、シーライオン7の場合、通常の楽天会員が得られる4万5000ポイントに加え、期間限定の4万5000ポイントが加算され、合計で9万ポイントを獲得できることになります。また、国や自治体の補助金も適用されるため、顧客にとって魅力的な購入機会となります。
BYDは9月に実施した値引きが功を奏し、国内販売台数は過去最高を記録しました。オンライン販売の選択肢を提供することで、手軽に注文できる環境を整え、「ポイ活」に熱心な新規顧客層を取り込むことを目指しています。

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