セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は、最近ビットコイン(BTC)を大規模に購入したことを発表しました。この購入は、同社がビットコイン本位制を採用して以来、3回目の大規模な取引となります。
購入の詳細
- 購入量: 455 BTC
- 購入金額: 5000万ドル(約72億5000万円)
- 平均購入価格: 1 BTCあたり10万9801ドル
- 総保有量: 4264 BTC
- 総購入額: 3億9000万ドル
- 現在の評価額: 4億5000万ドル(約652億5000万円)
この資金調達は、同社のアット・ザ・マーケット(ATM)株式募集プログラムを通じて行われました。これにより、セムラー・サイエンティフィックはビットコインの保有量を増やし、企業のバランスシートにおけるデジタル資産の重要性を高めています。
ビットコイン利回りの向上
セムラー・サイエンティフィックは、ビットコイン利回りを重要業績評価指標(KPI)として利用しており、2025年にはこの利回りが25.8%に上昇しています。ビットコイン利回りは、発行済み株式数に対するビットコイン総保有量の比率の年初来の変化率を測定するものです。
株価への影響
しかし、ビットコイン価格が10万8300ドルまで下落したことを受けて、セムラー・サイエンティフィックの株価はプレマーケット取引で5.3%下落しました。このような価格変動は、ビットコインを財務戦略に取り入れている企業にとってリスク要因となることがあります。
このように、セムラー・サイエンティフィックはビットコインを積極的に活用し、企業の成長戦略に組み込んでいることが伺えます。今後の市場動向やビットコインの価格変動が、同社の財務状況にどのように影響を与えるか注目されます。

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