アメリカ全土でのテスラ販売店における抗議デモ

最近、イーロン・マスク氏がCEOを務めるテスラの販売店で、全米各地で大規模な抗議デモが行われました。このデモは、マスク氏がトランプ政権の政府効率化省のトップとして、政府機関の大幅な人員削減を進めていることに対する抗議です。特に、ニューヨークでは8日に数百人規模のデモが行われ、数人が警察に拘束され、周囲が通行止めになるなどの混乱が生じました。

デモの背景と参加者の声

抗議者たちは、マスク氏が選挙で選ばれていないにもかかわらず国を代表していることを「恥ずべき」とし、彼の権限の乱用を非難しています。参加者の中には、「我々の社会に非常に危険な人物だと思う。車やロケットの開発に専念していればいいのに」といった声もありました。また、「あらゆる手段でイーロン・マスクへの攻撃をしないといけない。その手段の一つがショールームだ」という意見もあり、抗議活動はテスラのショールームをターゲットにする形で広がっています。

抗議活動の影響とテスラの現状

抗議活動は、テスラ車への落書きや充電スタンドの放火といった暴力行為にまで発展しており、マスク氏への批判が強まっています。さらに、テスラの新車販売はヨーロッパで大幅に減少しており、株価も過去最高値から半分近く下落しています。これにより、テスラの経営にも深刻な影響が及んでいると報じられています。

このように、イーロン・マスク氏に対する抗議は、単なる個人への反発にとどまらず、彼が推進する政策やその影響を巡る広範な社会的な不満を反映しています。