株式会社メタプラネット(Metaplanet)は、2025年度の連結業績予想を大幅に上方修正しました。これは、同社のBTCインカム事業が好調に推移したことによるもので、売上高は前回予想の2倍となる6,800百万円、営業利益は約1.9倍の4,700百万円を見込んでいます。
2025年9月30日時点でのビットコイン(BTC)の保有量は30,823 BTCに達し、年度目標としていた30,000 BTCを前倒しで達成したことも発表されました。この業績予想の修正は、BTCインカム事業の収益が大きく伸長したことが主な要因です。同事業の2025年度第3四半期の売上高は2,438百万円となり、前四半期比で115.7%増と過去最高を記録しました。
メタプラネットは新たな成長戦略「Phase II」を掲げており、これは普通株式の希薄化を避けつつビットコインの蓄積能力を強化することを目的としています。この戦略の中核には、BTCインカム事業やプラットフォーム事業「Bitcoin.jp」の拡大、さらには永久型優先株式の発行が含まれています。永久型優先株式は、BTCインカム事業などの収益を原資として配当を行う設計であり、新たな資金調達手段を確保し、ビットコインの追加購入を加速させることを目指しています。
メタプラネットは、2027年までにビットコイン総供給量の1%にあたる210,000 BTCを保有するという長期的な目標を掲げており、今回の業績上方修正と新戦略はその実現に向けた重要な一歩となります。

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