宇宙スタートアップのispace(アイスペース)が、2025年6月6日未明に月面着陸を目指す最終段階に入ります。この成功が実現すれば、アジアの民間企業として初めての月面着陸となり、月面輸送サービスなどの商業利用の可能性が大きく広がります。
ispaceの月面着陸船は、2025年1月に打ち上げられ、5月には月周回軌道に到達しました。月には多様な資源が存在するため、各国が技術開発を競う「ムーンラッシュ」の状況にあります。特に、月面着陸の成否は日本の宇宙産業全体にも影響を及ぼすと考えられています。
ispaceは、過去に月面着陸に失敗した経験を持ちながらも、今回の挑戦に自信を持って臨んでいます。日達佳嗣開発統括は、「当たり前のように月に行くことのできる世界を実現できるよう、今回成功して第一歩を刻みたい」と述べています。
この着陸が成功すれば、ispaceはアメリカ企業に続く形で、日本の民間企業として初めて月面に着陸することになります。月面での活動が現実のものとなることで、今後の宇宙産業の発展に寄与することが期待されています。

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