2025年4月4日、ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が一時、前日の終値から2200ドル以上下落(下げ幅史上3番目)し、40,000ドルを割り込む事態となりました。この急落は、トランプ政権の関税政策による中国などとの貿易摩擦の激化が背景にあり、米国経済の悪化への懸念が広がっています。
午前9時半(日本時間4日午後10時半)の取引開始直後から売りが先行し、ネット通販大手のアマゾン・ドット・コムやスポーツ用品大手のナイキなどの株価が大幅に下落しました。特に、トランプ米大統領が2日に発表した相互関税の新たな措置が市場に影響を与えています。具体的には、日本に対して24%の関税を新たに課すことが明らかにされ、さらに3日には自動車に対する25%の追加関税も発動されました。
これに対抗する形で、中国政府は4日、米国からの全ての輸入品に34%の関税を課すと発表しました。このような関税の応酬は、世界経済の悪化への警戒感を強めており、投資家の不安を煽っています。特に、貿易摩擦が長期化することで、企業の利益が圧迫され、消費者物価の上昇や景気の減速が懸念されています。
ダウ平均は3日にも急落し、終値は前日比1679.39ドル安という結果でした。このような状況が続く中、株式市場は不安定な動きを見せており、今後の経済動向に注目が集まっています。特に、企業の決算発表や経済指標の発表が控えている中で、投資家は慎重な姿勢を崩さないでしょう。
また、専門家は、今回の貿易摩擦が米国経済に与える影響についても警鐘を鳴らしています。関税が引き上げられることで、輸入品の価格が上昇し、消費者の購買意欲が減退する可能性があります。これにより、国内の消費が鈍化し、経済成長が鈍るリスクが高まります。
さらに、企業の国際的なサプライチェーンにも影響が及ぶことが予想されます。特に製造業においては、原材料や部品の調達コストが上昇し、利益率が圧迫される恐れがあります。これにより、企業はコスト削減を余儀なくされ、雇用の減少や投資の抑制につながる可能性があります。
このような厳しい状況の中で、投資家はリスク回避の姿勢を強めており、安全資産とされる金や国債への資金移動が進むことが予想されます。市場の不安定さが続く中、今後の動向を見極めることが重要です。
今後の展望としては、米国政府がどのような対応を取るかが鍵となります。貿易摩擦の解消に向けた交渉が進展すれば、市場は安定を取り戻す可能性がありますが、逆に対立が激化すれば、さらなる株価の下落を招く恐れがあります。投資家は、経済指標や政策動向に注視しながら、慎重に行動する必要があります。

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