第一生命ホールディングス（HD）は、30日に英国の大手生命保険会社M&Gに約15%の株式を取得することを発表しました。出資額は約8億5000万ポンド（約1600億円）で、2026年度中にM&Gを持ち分法適用会社とする計画です。
M&Gは企業年金の資産と債務を引き受けて運用する「年金バイアウト」に強みを持ち、グローバルでの資産運用に定評があります。第一生命はこの出資を通じて、M&Gの知見を取り込み、生命保険や資産運用の分野での連携を強化する方針です。
この出資により、第一生命はM&Gの取締役会に1人の取締役を派遣する権利を得ることになり、経営に対する影響力を確保します。また、両社は今後、新商品の共同開発にも取り組む予定です。
第一生命HDが欧州の保険事業に進出するのは初めてであり、この戦略的な投資は、同社の事業ポートフォリオの多様化や利益基盤の安定化に寄与することが期待されています。
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