中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は、2024年の決算を発表し、売上高が前年比29%増の7771億元(約1070億ドル)に達したことを明らかにしました。この結果は、競合のテスラを上回るもので、テスラの2024年の売上高は977億ドルでした。
業績の詳細
BYDの2024年の純利益は34%増の402.5億元(約56億ドル)に達し、四半期ごとの成長も顕著でした。特に、2024年第4四半期の純利益は73%増の150億元(約21億ドル)に達し、売上高は52.7%増の2749億元(約38億ドル)となりました。これにより、BYDは中国国内での販売台数でフォルクスワーゲンを抜き、2024年には425万台の車両を販売しました。
競争環境と市場戦略
BYDは、ハイブリッド車と電気自動車の両方を展開し、特にハイブリッド車の販売が好調でした。これにより、BYDはテスラとの競争において優位に立っています。BYDは新たに導入した「秦L」というモデルを、テスラのモデル3の半額で提供し、価格競争力を強化しています。
さらに、BYDは新しいバッテリー技術を発表し、5分の充電で400キロメートルの走行が可能な「メガワットファストチャージ技術」を導入しました。この技術は、充電インフラが整っていない地域でのEV普及を促進する要因となるでしょう。
株式市場の反応
BYDの株価は2025年に46%上昇し、香港市場での株価は過去最高の427香港ドルに達しました。しかし、決算発表後には一時的に株価が下落し、3.5%の減少を記録しました。これは、純利益の単位あたりの成長に対する懸念が影響したと考えられています。
今後の展望
BYDは、国際市場への進出を強化する計画を持っており、特に欧州市場での販売を拡大する意向を示しています。しかし、国際貿易政策の不確実性や競争の激化が、今後の成長に影響を与える可能性があります。
全体として、BYDは強力な成長を遂げており、今後もEV市場でのリーダーシップを維持するための戦略を展開しています。新技術の導入や価格競争力の強化により、BYDは競合他社に対して優位性を保ち続けることが期待されます。

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