最先端半導体の量産を目指すラピダスに対し、ホンダが出資する方向で進んでいることが明らかになった。これにより、ホンダは自動運転車など次世代車両に必要な半導体の調達を強化する狙いがある。ホンダの出資は2025年度後半を見込んでおり、出資額は数十億円規模になると予想されている。
政府の支援と民間の動き
これまでに、既存株主や銀行を含む9社・5行がラピダスへの出資意向を示しており、4月には政府による出資を可能にする法案が可決・成立した。順調に進めば、2025年度の後半には政府と民間から合計2000億円の出資が見込まれている。政府は、半導体産業への支援を強化するため、独立行政法人を通じた出資を行う方針を示しており、これによりラピダスの量産体制が整うことが期待されている。
課題と展望
しかし、ラピダスには量産技術の確立や顧客獲得といった多くの課題が残されており、楽観視できる状況ではない。ラピダスは、2025年の試作開始に向けて2兆円、2027年の量産開始に向けてさらに資金を必要としている。これらの課題を克服し、国産半導体の確保を実現するためには、さらなる資金調達と技術開発が不可欠である。
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