16日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は前日比328ドル64セント(0.6%)高の5万1999ドル67セントと4日続伸し、前日に付けた最高値を更新した。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名し、原油価格が下落したことが投資家心理の支えとなった。
米国とイランは日本時間の15日、戦闘終結に向けた覚書に署名することで合意した。トランプ大統領は、米軍によるイラン港湾の海上封鎖の解除とともに、イランがホルムズ海峡を通航料なしに開放することを承認したと述べている。ただし、イランの半国営ファルス通信は、イランは60日間に限定したホルムズ海峡の無償通過を認めたのであり、60日後には航行に関するサービス料を徴収すると報じており、両者の主張にはなお隔たりがある。
この合意により石油供給回復への期待が高まった。米原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の先物価格が一時1バレル=80ドルを割り込み、3か月ぶりの安値となった。原油先物価格はすでに下落方向に反応しており、合意履行の確度が深まれば、7~9月期中に1バレル=70ドル台まで下がる可能性があるとの見方もある。
株式市場では、エネルギー価格への警戒感が和らぎ投資家心理が改善したことから、ダウ平均は一時700ドル超上昇する場面もあった。S&P500やナスダックも上昇し、主要指数が総じて最高値圏で推移している。
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