国内金価格が急落、中東情勢緊迫化と利上げ観測が重石に

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国内金(ゴールド)価格の指標となる地金商最大手の田中貴金属工業が6月10日午前9時半時点で公表した店頭小売価格は、前日比468円安い1グラム2万4168円となった。比較可能な9時半時点の価格としては2025年12月以来の安値を付けた。

下落の背景

金価格下落の背景には、中東情勢の緊迫化がある。イランによる弾道ミサイル発射やヒズボラの停戦拒否声明を受け、原油先物価格が上昇。トランプ米大統領のホルムズ海峡封鎖示唆も重なり、インフレ再燃と米利上げ長期化観測が強まった。

利息が付かない金は、金利上昇局面では投資妙味が低下するため、利上げ観測の高まりが売り材料となった。国際価格の指標の一つであるロンドン金現物価格も同日アジア時間で下落しており、世界的な金価格の調整局面にあることが確認できる。

価格詳細

田中貴金属工業が公表した6月10日9時半時点の各貴金属価格は以下の通り:

  • :店頭小売価格 2万4168円(前日比-468円)、店頭買取価格 2万3811円(前日比-469円)
  • プラチナ:店頭小売価格 9909円(前日比-185円)、店頭買取価格 9487円(前日比-185円)
  • :店頭小売価格 381.81円(前日比-11.33円)、店頭買取価格 364.76円(前日比-11.33円)

金の店頭小売価格は6月8日時点で2万4450円だったことから、2日間で合計582円の下落となっている。

市場の見通し

中東情勢の緊迫化による原油高がインフレ圧力を強め、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化につながるとの見方が市場で広がっている。為替市場ではドルが対円で160円目前まで上昇しており、ドル高もドル建てで取引される金の価格を押し下げる要因となっている。

一方で、地政学リスクの高まりは安全資産としての金需要を支える側面もあり、投資家の間ではリスク回避と利上げ観測の綱引きが続いている。

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