日本経済新聞社グループのIT事業会社、日経統合システムは、15日にランサムウエア対策ソフト「NAS ランサムブロック」を発売したと発表しました。このソフトは、ランサムウエアによるデータの暗号化を防ぐことを目的としており、サイバー攻撃による業務停止リスクに備えるためのものです。
・NAS ランサムブロックの機能
この対策ソフトは、端末やサーバー内のファイルがランサムウエアによって暗号化される際の特徴的な動作を検知し、その暗号化を阻止します。約50種類の既存のランサムウエアで試験を行った結果、すべてのケースで暗号化を防ぐことができたとされています。具体的な機能は以下の通りです:
- 常時監視: 保護対象となるファイルへのアクセスを常に監視し、ランサムウエアの暗号化動作を検知。
- 画面ロックの阻止: パソコン操作を不能にする動きも検知し、画面ロックを防ぎます。
- 通知機能: 暗号化を阻止した場合、クラウド上の管理コンソールから通知が送信されます。
- 相互補完機能: 他社製のアンチウイルスソフトやEDR(エンドポイント検知・対応)と併用可能で、既存のセキュリティ環境を維持しつつ、ランサムウエア対策を強化します。
・価格と動作環境
基本料金は1端末あたり年3600円(税別)で、米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ11」で動作します。
・背景と重要性
最近では、アサヒグループホールディングスがランサムウエア攻撃を受け、商品の出荷が滞るなど、サイバー攻撃による業務への影響が増加しています。このような状況を受け、早期検知や駆除が可能な製品と組み合わせることで、暗号化攻撃を防ぐ「二重の防御」を構築することが求められています。
日経統合システムは、情報セキュリティーの専門企業シティリバースの技術協力を受けてこのソフトを開発しており、企業のサイバーセキュリティ対策を強化するための重要な一歩とされています。

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