デジタルIDプロジェクト「World」は、ネイティブトークンWLDのアンロック速度を2026年7月24日から大幅に引き下げることを発表しました。この変更により、全体のアンロック率は約43%減少し、トークン供給の増加ペースが鈍化する見通しです。
具体的には、コミュニティ向けトークンのアンロック量は従来の1日320万WLDから160万WLDへと半減します。また、チームおよび投資家向けトークンについても、日次アンロック量が190万WLDから130万WLDへと約32%削減されることになります。これにより、全体のアンロック量は1日あたり約510万WLDから約290万WLDへと縮小されます.
WLDは2023年7月のプロジェクト開始時に初期配分が行われ、総供給量100億枚のうち5億枚が即時アンロックされました。その後の95億枚は、15年にわたる日次アンロックスケジュールに基づいて段階的に市場へ供給される仕組みとなっています。特徴的なのは、急激な供給増加を招く「アンロック・クリフ」が存在せず、継続的かつ平準化された供給設計が採用されている点です.
2026年4月時点で、すでに約49億枚、すなわち総供給量の49%がアンロック済みであり、そのうち33億枚が市場で流通しています。今回のアンロック率引き下げは、こうした供給進行の中で実施されるものであり、今後のトークン流通量の増加スピードに影響を与える可能性があります.
Worldプロジェクトは、ユーザーが「唯一無二の人間であること」を証明することでデジタルIDを付与することを目的としており、将来的にはAIと人間を区別するインフラ層の構築を目指しています。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同創業者として関与しているTools for Humanityが主要開発を担っています.
今回のトークノミクス変更の背景について公式な詳細説明は限定的ですが、一般的にアンロック速度の低下は市場における売り圧力の緩和につながる可能性があります。特に、長期的なトークン供給モデルを持つプロジェクトにおいては、供給ペースの調整が価格安定性や投資家心理に影響を与える要因となり得ます.
発表当日のWLD価格は約0.28ドルで推移し、前日比で約3%上昇しました。時価総額は約9億ドル(約1400億円、1ドル=155円換算)規模となっていますが、価格変動が今回の発表のみによるものかどうかは明確ではなく、市場全体の動向や他の要因も影響している可能性があります。

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