暗号資産(仮想通貨)SUI(スイ)の分散型取引所(DEX)における取引高が、4月28日までの1週間で37億5,800万ドル(約5,400億円)に達し、週次取引高で過去最高値を記録しました。SUIは様々な要因を背景に急上昇していますが、トークンアンロックによる定期的な売り圧にも注意が必要とされています。
取引高の内訳
DeFiLlamaによると、SUI DEXの総取引量の42%をCetusが占めており、Momentumが19%、Bluefinが17%と続いています。これにより、CetusはSUIエコシステム内での主要な取引所としての地位を確立しています。
DEXとは
DEX(分散型取引所)とは、ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所であり、中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うことができます。この仕組みにより、ユーザーはより自由で透明性の高い取引を行うことが可能です。
トークンアンロックの影響
SUIは定期的なトークンアンロック(ロック解除)を実施しており、次回は5月1日に予定されています。この際、循環供給量の2.28%にあたる7,400万SUI(約375億円相当)が解放される見込みです。トークンのロック解除は、一定期間ロックアップしたトークンを市場に解放するイベントであり、相応の売り圧力となる可能性があります。供給量が増えることで、投資家が価値の稀釈化を懸念し、警戒感が高まることもあります。
SUI上昇の背景にある要因
SUIの急騰の主な要因は、米大手仮想通貨投資会社グレースケールが24日に「グレースケールSUIトラスト」をローンチし、適格機関投資家向けにSUIへの間接投資手段を提供したことです。このニュースは市場に大きな影響を与えました。
さらに、SUIは同日、金融プラットフォームxMoneyと提携し、10種類のブロックチェーンに対応する仮想通貨スーパーアプリxPortalにおいて、欧州ユーザー向けにSUI基盤のバーチャル・マスターカードを提供することを発表しました。これにより、ユーザーはApple PayやGoogle Payのウォレットでマスターカードを利用でき、2万超の小売店でSUIを支払いに使うことが可能になります。今年中には、実物のマスターカードをリリースする計画もあります。
その他の進展
また、アテネ証券取引所グループが16日にSUI上でのオンチェーン資金調達プラットフォーム構築の技術設計を完了したことも、SUIの成長を後押ししています。さらに、3月には米投資会社カナリー・キャピタルがSUIを対象としたETF(上場投資信託)の申請を米国証券取引委員会(SEC)に提出しており、21Sharesも1月に米デラウェア州でSUI ETFの商品登録を行っています。今後、SECに申請を行う可能性も浮上しています。
まとめ
SUIは、急速に成長する分散型取引所市場において重要な役割を果たしており、さまざまなパートナーシップや投資機会を通じてその価値を高めています。しかし、トークンアンロックによる売り圧力には注意が必要であり、投資家は市場の動向を注視する必要があります。今後の展開に期待が寄せられています。
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