ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミング(ティッカー:SBET)は、2025年7月11日にイーサリアム財団から1万ETHを直接購入したと発表しました。この取引は、1ETHあたり2572.37ドルで行われ、総額約2570万ドル(約37億円)に達しました。これにより、同社のETH保有量は215,957 ETHに増加し、企業としての世界2位のイーサリアム保有者となりました。
取引の背景と目的
シャープリンクは、店頭取引(OTC)を通じて直接購入を行うことで、市場への価格影響を最小限に抑える狙いがあります。今回の購入により、同社はETH資産の拡大だけでなく、DeFi(分散型金融)の最大資産の長期的な強化と分散化支援も目指しています。イーサリアム共同創設者であり、シャープリンクの会長であるジョセフ・ルービン氏は、「ETHの取得、ステーキング、リステーキングを責任ある業界管理者として行い、供給を市場から取り除いてイーサリアムエコシステムの健全性を強化する」と述べています。
株価への影響
この発表を受けて、シャープリンクの株価は前日から続伸し、17.15%上昇しました。企業のETH資産の拡大は、機関投資家による仮想通貨投資の新たなモデルケースとして注目されています。
財団の新しい財務管理方針
イーサリアム財団からの直接購入は、同財団の新しい財務管理方針の一環とみられています。財団は3カ月ごとの定期的な資金調達を計画しており、今回の取引はその初の大型案件となった模様です。企業による大規模なETH購入は、イーサリアム市場の安定化と長期的な価値向上に寄与すると期待されています。
このように、シャープリンク・ゲーミングの戦略的なETH蓄積は、今後の仮想通貨市場における重要な動向として注目されるでしょう。

![]() |