サントリーホールディングス(HD)は2026年4月15日、第一三共の完全子会社である第一三共ヘルスケアを2465億円で買収することを発表しました。この買収は、国内の酒類市場が人口減少や若年層の酒離れにより伸び悩む中、成長が見込まれる医薬品事業への進出を目指すものです。
買収の詳細
サントリーHDは、2026年6月から第一三共ヘルスケアの株式を段階的に取得し、2029年6月までに完全子会社化する計画です。サントリーの社長である鳥井信宏氏は、「強いブランドや高い専門性を持つ第一三共ヘルスケアと連携し、新たな価値を創り出したい」と述べています。
第一三共ヘルスケアは、解熱鎮痛薬「ロキソニン」や風邪薬「ルル」、胃腸薬「ガスター10」などの市販薬を扱っており、2025年3月期の売上高は760億円に達しています。サントリーは、これまで健康関連事業に注力しており、サプリメントや健康食品を展開してきました。今回の買収により、医薬品を新たな商品群に加え、健康関連事業をさらに強化する狙いがあります。
市場の背景と戦略
国内の酒類市場は、健康志向の高まりや人口減少により縮小傾向にあります。このため、サントリーHDは健康関連事業の強化を進めており、キリンHDなど他の大手飲料メーカーも同様の戦略を取っています。サントリーは、ロコモアやセサミンブランドの清涼飲料を新たに発売し、サプリメントと飲料事業の連携を図ることで、健康関連商品の売上拡大を目指しています。
第一三共は、がん治療薬などの研究開発に注力しており、今回の売却で得た資金を新薬開発に充てる考えです。このように、サントリーHDの買収は、医薬品市場への進出を通じて、健康関連事業を酒類や清涼飲料に次ぐ収益の柱に育てることを目指しています。
![]() |


