国連は、車の自動運転「レベル4」向けとして初めてとなる包括的な安全基準を策定する。国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)が6月23日からスイス・ジュネーブで開く会合で採択し、2027年1月に発効する見込みだ。
この基準は、「有能で注意深い人間のドライバーと同等以上」の安全を求める内容となっている。準拠すれば輸出先の多くの国で認可取得が不要になり、自動車メーカーは開発・量産を進めやすくなると期待されている。
レベル4は、特定の条件下で完全自動運転を行う高度な自動運転レベルを指す。今回の基準では、自動運転システムが少なくとも有能で慎重な人間のドライバーと同等の安全水準で動作することを、メーカー自身が根拠を示して証明する「安全ケース」と呼ばれる枠組みが核心となる。また、開発から市販後までを通した安全マネジメントシステム(SMS)や、自動運転用のデータ記録装置(DSSAD)の搭載なども求められる。
なお、今回の採決では、米国や中国などが用いる世界技術規則(GTR)と、日本やEU、韓国などが国内法に取り込むUN規則の二本立てで進められる。これは、国によって車の安全を担保する制度(自己認証型と型式認定型)が異なるため、それぞれの制度に合う形で同じ内容を共有できるようにするための設計である。

![]() |


