米大手投資会社ブラックストーンは2026年6月2日、アジア企業を投資対象とするプライベートエクイティ(PE)ファンド「ブラックストーン・キャピタル・パートナーズ・アジアIII」を立ち上げ、131億ドル(約2兆1000億円)の資金調達を完了したと発表した。これは同社のアジア向けPEファンドとしては過去最大の規模であり、資金調達目標だった100億ドルを上回り、前回の2号ファンドの2倍超の規模となった。260の投資家から資金を集め、北米が最も多く、アジアや中東などからも調達した。
投資戦略と重点地域
ブラックストーンは、調達した資金の半分以上を日本とインドに振り向ける見通しである。同社は人工知能(AI)関連に注力しているほか、PEではヘルスケアや製造業などへの投資にも強みを持つ。アジア太平洋地域にはこれまでに70億ドル規模を投じてきた。
過去の投資実績
日本では2025年、技術者派遣大手のテクノプロ・ホールディングス(HD)を約5000億円で買収した。このほか、ウェブ漫画「めちゃコミック」の運営会社などにも投資している。アジアの他地域では、インドのAI関連企業や韓国のヘアサロンチェーンなどに投資した実績がある。前回ファンドのネットIRR(内部収益率)は27%だった。
ブラックストーンの概要
ブラックストーンは、株や債券といった伝統資産とは異なるオルタナティブ(代替)分野で世界最大級の投資ファンドである。2026年第1四半期時点の総運用資産残高(AUM)は1兆3040億ドル(約200兆円)に上る。1985年にスティーブン・シュワルツマン氏らが創業し、現在は世界26カ所に拠点を持つ。

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