暗号資産(仮想通貨)のコンプライアンスソリューションを提供するEllipticは、ロシアのルーブルに連動するステーブルコイン「A7A5」に関するレポートを公開しました。このレポートによると、A7A5はローンチから1年も経たずに合計取引額が1,000億ドル(約16兆円)に達し、欧米が課している制裁の回避を促進していると分析されています。
A7A5は2025年1月にローンチされ、ロシアの企業A7が開発し、キルギスのOld Vectorが発行しています。このステーブルコインは、ロシアの国有銀行Promsvyazbank(PSB)のルーブル預金によって裏付けられています。Ellipticによれば、A7は国際送金サービスを提供し、制裁を回避したい企業向けにサービスを展開しています。
A7A5は、米ドルステーブルコインUSDTが主に使用されているロシアの制裁回避において、流動性にアクセスするための手段として利用されているようです。A7A5はイーサリアム(ETH)とトロン(TRX)のブロックチェーン上で発行されており、パブリックブロックチェーン上での発行により追跡が可能です。
Ellipticは、A7A5の取引が増加したのは、PSBのカードでの購入が可能になった2025年9月以降であると指摘しています。しかし、現在は取引が停滞しており、特に大手DEX(分散型取引所)のユニスワップがA7A5をブロックリストに追加したことが影響している可能性があります。
このレポートは、A7A5が米ドル以外のステーブルコインが急速に成長できることを示す一方で、仮想通貨のコンプライアンスの有効性も強調しています。

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