英フィナンシャル・タイムズ(FT)は19日、ドナルド・トランプ米大統領が10月17日にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談で、ロシアが求めるドンバス地方の領土割譲を受け入れるよう迫ったと報じました。ゼレンスキー氏はこの要求を拒否したとされています。
トランプ氏は、ロシアのプーチン大統領との電話協議を経て、ウクライナに対して和平実現のためにロシアの条件を受け入れるよう強く警告しました。彼は「プーチンが望めば、あなたたちを滅ぼすだろう」と発言し、ウクライナ側が戦争に負けていると指摘しました。
会談中、トランプ氏はウクライナの戦況を示す地図を投げ捨てるなど、激しい口論があったと報じられています。また、トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、ロシアが要求するドネツク州の全域を明け渡すことを提案し、その代わりにロシアが南部のザポリージャ州とヘルソン州の一部を放棄する意向を示したとされています。
この会談は、トランプ氏がロシアとの和平交渉に向けた新たなアプローチを模索している中で行われましたが、ゼレンスキー氏は明確に領土割譲を拒否し、ウクライナの主権を守る姿勢を貫いています。

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