ロシアとウクライナのインフラ攻撃が激化、両国での被害拡大

※本サイトはプロモーションが含まれています
※本サイトはプロモーションが含まれています
Blog

ロシアとウクライナの間でインフラ攻撃の応酬が激化している。ウクライナのシビハ外相は8日、ロシア軍がウクライナ西部の原発関連施設を標的に無人航空機(ドローン)やミサイルによる攻撃を行ったと発表した。一方、ロシアでもウクライナのドローン攻撃によるインフラ施設の被害が相次いでいる。

シビハ外相は、ロシア軍が7日夜から8日朝にかけて、リウネ原発とフメリニツキー原発に電力を供給する変電所を攻撃したと述べ、「これらは事故ではなく、綿密に計画された攻撃だ。ロシアは意図的に欧州の原子力を危険にさらしている」と批判した。ウクライナのエネルギー省によると、両変電所には緊急対応部隊が出動し、電力供給は安定しているものの、今後計画停電が必要になる可能性があるという。

また、シビハ外相は国際原子力機関(IAEA)に緊急会議の開催を要請し、中国とインドに対して、壊滅的な事故が起きるリスクがある施設への攻撃を停止するようロシアに圧力をかけることを求めた。

ウクライナ政府によると、7~8日の攻撃ではロシア軍がドローン450機以上、ミサイル45発以上を使用し、東部ドニプロではドローン攻撃によりアパートが破壊され、3人が死亡、12人が負傷した。さらに、東部ハルキウでも1人、南部ザポリージャでも3人が死亡した。これらの攻撃により、首都キーウ、中部ポルタバ、東部ハルキウでもインフラ施設が破壊され、数千人分の電力や水の供給が停止した。

ロシア国防省は8~9日にかけて、ウクライナの兵器工場やエネルギー施設、輸送インフラを標的にした大規模な攻撃を実施したと発表したが、詳細については言及していない。

一方、ロシア各地のインフラ施設でも8日夜から9日朝にかけて、ウクライナ軍のドローン攻撃によるとみられる被害が相次いだ。露南西部ボロネジでは火災が発生し、一部地域で電力と暖房の供給が停止した。現地当局は複数のドローンを電波妨害で無力化したと報告している。

さらに、露西部ベルゴロドでも8日夜、電力と暖房の供給系統が深刻な被害を受け、約2万世帯に影響が出た。ロシア国防省は9日、西部ブリャンスク州と南部ロストフ州で8日夜にウクライナのドローン44機を無力化したと発表したが、ボロネジやベルゴロドの被害については触れていない。

PR
moomoo証券