理化学研究所は、スーパーコンピューター「富岳」の後継機「富岳NEXT」の開発に、米半導体大手エヌビディアが参加することを発表しました。このプロジェクトでは、エヌビディアがAI向けの画像処理半導体(GPU)を共同開発し、世界最高水準の性能を目指します。これは、海外企業が基幹スパコンの開発に加わる初めてのケースです。
富岳NEXTの目指す性能
- 設計目標: 富岳NEXTは、AI処理性能を高めるために、エヌビディアのGPUを搭載します。これにより、従来の富岳と比較して最大100倍のアプリケーションの高速化を図ることが期待されています。
- 運用開始予定: 2030年ごろの運用開始を目指しており、創薬研究や新材料開発、高精度な気象予測システムなど、幅広い分野での活用が見込まれています。
国際競争と日本の立ち位置
このプロジェクトは、日本がAI技術を積極的に取り入れ、世界の研究者や企業に対して技術革新を提供することを象徴しています。理化学研究所は、富岳NEXTを通じてAI先進国としての地位を確立する意向を示しています。

![]() |