イランの国会がホルムズ海峡の封鎖を承認したとの報道があり、これに対して林芳正官房長官は「高い緊張感を持って注視する」との考えを示しました。ホルムズ海峡はペルシャ湾の入り口に位置し、中東から日本などへの原油輸送の重要なルートとなっています。
現地の報道によると、イラン国会は海峡の封鎖を承認し、最終的な判断は最高安全保障委員会に委ねられることになります。林官房長官は記者会見で、政府として日本のエネルギー安定供給への影響を引き続き注視する意向を表明しました。また、封鎖の可能性については「予断を持って答えることは控える」とし、原油の輸入への影響を慎重に見守る姿勢を強調しました。
ホルムズ海峡は中東の産油国からのエネルギー輸送の要所であり、ここでの封鎖が実施されれば、日本の産業や国民生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。林官房長官は、中東地域の平和と安定が日本にとっても極めて重要であるとし、関係者に最大限の自制を求める意向も示しました。

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