奈良市にある世界遺産「春日大社」の敷地内で、重要文化財に指定されている柱に落書きが見つかりました。9日午前11時10分ごろ、拝観者からの通報を受けて職員が確認したところ、本殿の東回廊の柱に青色の文字が書かれているのが発見されました。
落書きは、直径29cmの柱に人名とみられる漢字のような文字が縦約28cm、横3cmの範囲にわたって書かれており、計10文字が確認されています。また、職員が敷地内を点検した際には、本殿北東に位置する遥拝所の柱にも同様の落書きが見つかりました。
警察は文化財保護法違反の疑いで捜査を進めており、落書きの内容や犯人の特定に向けた調査を行っています。春日大社では過去にも文化財への損害が報告されており、今回の事件はその延長線上にあると考えられています。

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