日産自動車、追浜工場の生産を2027年度末に終了

※本サイトはプロモーションが含まれています
※本サイトはプロモーションが含まれています
Stock

日産自動車は15日、経営再建の一環として、神奈川県横須賀市にある主力拠点の追浜工場での車両生産を2027年度末に終了することを発表しました。生産は日産九州(福岡県苅田町)に移管される予定です。この決定は、販売不振による過剰生産が経営を圧迫していることを受けたもので、国内工場の統合を進めることで経営再建を図る狙いがあります。

追浜工場の生産終了後については、最適な活用方法を今後決定する方針です。台湾の電機大手、鴻海(ホンハイ)精密工業との協議も進められています。追浜工場は約2400人の従業員を抱える大規模な工場ですが、地区全体は閉鎖せず、研究所や衝突試験場、専用ふ頭などは残される予定です。従業員は2027年度末まで勤務を継続し、その後の方針については決まり次第通知されるとのことです。

イバン・エスピノーサ社長は、「日産は本日、大きな決断をした。簡単な決断ではなかったが、現状の課題を克服し、持続可能な未来を築くための重要な一歩だと信じている」とコメントしました。日産は、生産能力やコスト競争力の観点から移管と統合が最も効率的であるとの結論に至ったとしています。

追浜工場は1961年に操業を開始し、現在は「ノート」と「ノートオーラ」の2車種を生産しています。調査会社マークラインズによると、2024年の稼働率は4割にとどまり、損益分岐点とされる8割を大きく下回っています。日産は5月に、世界で2万人を削減し、完成車工場を17カ所から10カ所に減らす方針を示しており、国内の5つの完成車工場のうち、湘南工場(平塚市)の生産停止も検討しています。

広告
HIROSE-FXゴールデンウェイ・ジャパン外国為替証拠金取引の外為オンライン
アイネットFXFXブロードネット365