米中央軍は8日、イランに対する追加攻撃が完了したと発表した。ホルムズ海峡を航行中の商船攻撃を受けた7日に続く攻撃で、イラン沿岸部の防空システムやミサイル貯蔵施設など約90カ所の軍事目標を攻撃したと説明。イラン側も報復として、クウェートとバーレーンの米軍基地を攻撃した。
米中央軍は声明で、今回の攻撃は「ホルムズ海峡における航行の自由を脅かすイランの能力をさらに低下させるため」と説明。標的には防空システム、沿岸監視装置、ミサイル・無人機の貯蔵施設、海軍能力、軍事物流インフラなどが含まれた。一連の攻撃でイラン南部沿岸の複数都市が標的となり、一部地域で停電が発生した。
イランのイスラム革命防衛隊は、クウェートとバーレーンの米軍基地それぞれ2カ所ずつを攻撃したと発表。クウェート国防省はミサイルとドローンの迎撃を実施していると明らかにした。
トランプ大統領は8日、トルコの首都アンカラで開催中のNATO首脳会議で記者団に対し、イランとの覚書について「私にとっては終わったと思う。彼らと関わりたくない」と述べた。一方で、本格的な戦闘再開は想定しておらず「何が起きようと、非常に短時間で終わるだろう」と語った。
その後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、今回の攻撃は船舶攻撃への報復であり、さらなる攻撃があれば「事態はさらに悪化するだろう」と投稿した。
イランの対米交渉を率いるガリバフ国会議長はX(旧ツイッター)に「米国は、いじめや約束違反に代償が伴うことをまだ学んでいない。攻撃すれば、反撃されるだろう」と投稿。「ホルムズ海峡は、イランの合意に基づいてのみ再開されるのであり、米国の脅迫によって再開されることはない」と強調した。
イラン国会安全保障委員会の報道官は、報復の選択肢として核拡散防止条約(NPT)からの脱退、核ドクトリンの変更、紅海の入り口に位置するバベルマンデブ海峡の閉鎖が含まれると述べ、緊張は一段と高まっている。

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