ふくおかフィナンシャルグループ(FG)とほくほくフィナンシャルグループ(FG)は2026年6月17日、半導体サプライチェーン強化に向けた広域連携に関する基本合意書を締結した。両グループは、地盤とする九州と北海道・北陸で半導体関連企業の情報を共有し、供給網の強化につなげる。
連携の背景と目的
半導体産業は、素材・部品・装置・製造・物流・人材など多岐にわたる業種が関与する広域なサプライチェーンによって支えられている。現在、九州には台湾積体電路製造(TSMC)、北海道にはラピダスが立地し、半導体産業の集積が進んでいる。こうした中、特定の地域に留まらない全国レベルでの連携が不可欠となっている。
本協定は、両グループのネットワークを融合させることで、各地域における半導体産業の持続的な発展とサプライチェーンの強靭化を実現することを目的としている。
具体的な取り組み
ふくおかFGは九州で半導体産業に関わる顧客を約680社持ち、傘下の総合商社FFGインダストリーズ(福岡市)を通じて技術面の強みなどをデータベースとして構築している。これを軸に、ほくほくFGと情報共有することを想定している。互いの取引先の事業拡大や設備投資を支援する。
今後は各地域でのセミナーやビジネスマッチングに向けた交流会の開催を検討し、工業団地や企業誘致の情報を交換する。
連携協定の範囲
協定の範囲は以下の4項目にわたる:
- 半導体サプライチェーンの強靭化に関すること
- 半導体産業を支えていくまちづくり、エコシステムの構築に関すること
- 共同での取り組み、案件に付随する調査・分析に関すること
- その他目的達成に資する事項
広がる地域間連携
九州と北海道では、今回の協定以外にも半導体産業を巡る連携が相次いでいる。九州フィナンシャルグループ(FG)傘下の肥後銀行と北洋銀行は2025年9月、半導体産業の供給網構築について覚書を交わしている。また、九州・沖縄の主要な地方銀行11行は半導体産業の振興で連携協定を結び、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出をはじめ半導体関連産業の集積で生まれる新たなサプライチェーンへの地域企業の参入を後押ししている。
ふくおかFGは、北海道・北陸・三大都市圏・九州を結ぶ広域ネットワークを最大限に活用し、企業支援、情報共有、人材育成などを通じて、日本全体の半導体サプライチェーンの強化に貢献する方針だ。
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