2026年3月19日、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は、年次イベント「SEC Speaks」での演説において、仮想通貨市場に対する新たな規制の枠組みを構築する意向を表明しました。
アトキンス委員長は、過去のSECの対応を振り返り、「長年にわたり、ルールの制定ではなく執行機構の力によって市場に対処してきた」と指摘しました。この結果、デジタル資産のイノベーションが海外に流出したとし、「これは米国の起業家の意欲や投資家の需要の問題ではなく、米国の規制当局の意志の問題だった」と述べました。
今後の方針として、アトキンス委員長は「A-C-T戦略」を発表しました。この戦略は、明確で柔軟、かつ投資家保護に十分なルールの策定を推進するもので、「前進(Advance)」「明確化(Clarify)」「変革(Transform)」の3本柱で規制の近代化を図るとしています。
具体的な進展として、SECと商品先物取引委員会(CFTC)が覚書(MOU)を締結し、規制定義の統一や監督の調整を開始したことが報告されました。両機関は共同でトークン分類と仮想通貨に関する解釈ガイダンスをすでに公表しています。
アトキンス委員長は、これらの取り組みについて「長年求められてきた明確性をもたらすものだが、終わりではなく、始まりだ」と述べ、さらなる規制整備への意欲を示しました。これにより、米国の仮想通貨市場における透明性と信頼性が向上することが期待されています。

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