スペインのコーヒーチェーン「Vanadi Coffee」は、11億ドル(約1,600億円)以上のビットコイン(BTC)投資を計画し、完全に「ビットコイン・ファースト」企業への転換を目指すと発表しました。この動きは、マイケル・セイラー会長率いるストラテジー社の戦略に倣ったもので、サルバドール・マルティ会長が株式発行による資金調達と取締役会でのビットコイン蓄積計画の承認を求める方針を示しています。
Vanadi Coffeeは、6月の株主総会で最大10億ユーロ(約11億ドル)のビットコイン蓄積提案を審議する予定です。最近、同社はPatblasc Software Consultingから5,000万ユーロ、WGTO Securitisation Fundから同額の投資提案を受けており、これらの提案は会長の個人・財産保証が条件となっています。
ビットコイン戦略の発表後、同社の株価は一時30%急騰しましたが、過去一週間では約16.87%の下落を記録しています。Vanadi Coffeeは現在、カフェ5店舗と製造所1店舗を運営していますが、業績は厳しい状況が続いており、2024年には330万ユーロの損失を計上する見込みです。2027年までの黒字化は難しいとされています。
同社は2023年7月に上場しましたが、複数回の増資により株価は約99%下落しています。ストラテジー社の成功例(2年間で24倍上昇)を参考にした大胆な戦略転換が注目されています。今後の展開に期待が寄せられています。

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