米国の予測市場プラットフォーム、カルシ（Kalshi）が、評価額110億ドルで10億ドル（約1500億円）の資金調達を実施したと報じられています。この資金調達は、2ヶ月前に評価額50億ドルで3億ドルを調達したばかりの同社にとって、短期間で評価額が2倍以上に増加したことを示しています。
今回の資金調達は、既存の投資家であるシーコイア（Sequoia）とキャピタルG（CapitalG）が主導し、アンドリーセン・ホロウィッツ（Andreessen Horowitz）やパラダイム（Paradigm）などのテック・暗号資産業界の大手も参加しています。カルシはこの件についてコメントを控えていますが、急増する取引量が評価額の上昇を後押ししていると考えられます。
Duneのデータによると、カルシの取引量は急増しており、10月には月間取引量として過去最高の約44億ドルを記録し、累計取引量は約173億ドルに達しています。予測市場は、将来の出来事の結果に対して人々が予測を取引でき、その価格が市場の集合的な予測を反映する仕組みです。特に2024年の米大統領選における高い予測精度が注目を集めています。
競合のポリマーケット（Polymarket）も、11月に米Yahoo Financeの独占予測市場パートナーとなり、Google Financeも両者の予測市場データを統合すると発表しました。ポリマーケットは先月、80億ドルの評価額でICEから投資を受けた後、120億から150億ドルの評価額で追加資金調達の協議に入っていると報じられています。
国内では、モバイルゲーム開発のgumiが10月31日、ブロックチェーン技術を活用した予測市場サービスの事業化に向けた検討を開始したことを明らかにしています。予測市場は急速に成長しており、今後の展開が注目されます。
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