2025年4月15日、九州旅客鉄道(JR九州)は、日本Web3ツーリズム協会およびテレビ朝日と共同で、観光振興にWeb3技術を活用する新たなツーリズムプロジェクトを開始することを発表しました。このプロジェクトは、体験型旅行や訪日旅行者による「旅ナカ消費」の充実を目指しています。
プロジェクトの概要
JR九州は、暗号資産(仮想通貨)による決済導入を視野に入れた実証事業やトライアル運用を進めていく方針です。海外では、宿泊や航空券の予約が暗号資産で行える「トラバラ(Travala)」などのサービスが普及しており、トラバラだけでも年間約6000万ドル(約85億8200万円、1ドル143円換算)の取引があるとされています。しかし、日本国内の旅行商品は、こうした市場で十分な成果を上げられていないのが現状です。
連携パートナーの募集
JR九州は、自治体や暗号資産決済に対応した旅行予約サービス事業者などとの連携パートナーを募集しており、Web3技術の観光分野への実装を進める構えです。この取り組みにより、観光業界における新たな価値創造を目指しています。
NFTプロジェクトの展開
さらに、JR九州は2023年7月からNFTを活用した「JR九州NFT」プロジェクトを展開しています。このプロジェクトでは、コラボNFTの販売や駅、イベント会場での限定NFT配布を通じて、顧客に新しい価値や九州の楽しみ方を提案しています。NFTを活用することで、観光体験をより魅力的にし、訪問者の関心を引くことを狙っています。
今後の展望
JR九州の新たなプロジェクトは、観光業界におけるデジタル化の進展を促進し、訪日旅行者や地元の観光客に対して新しい体験を提供することを目指しています。Web3技術の導入により、観光業界の競争力を高め、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。今後の展開に注目が集まります。

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