日産自動車は6日、横浜・みなとみらい地区にある本社ビルを970億円で売却すると発表しました。売却後も賃貸契約を結び、建物の使用を続ける方針です。この決定は、経営の立て直しに向けて手元資金を確保する狙いがあります。
売却先は、台湾系の自動車部品大手「ミンスグループ」などが出資する特別目的会社(SPC)で、2026年3月期の連結決算で739億円の特別利益を計上する見込みです。日産は、午後にイバン・エスピノーサ社長が決算記者会見を開き、詳細を説明する予定です。
この売却は、日産が直面している経営危機の一環であり、同社は2025年3月期の連結決算で6708億円の赤字を計上する見込みです。また、世界で7工場を閉鎖し、2万人の人員削減を行う大規模なリストラを進めています。

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