JPモルガン分析:仮想通貨市場の調整はネイティブ投資家によるもの

※本サイトはプロモーションが含まれています
※本サイトはプロモーションが含まれています
Crypto

JPモルガンのアナリストは、先週の仮想通貨市場における大規模な清算を伴う深刻な調整が、機関投資家や個人投資家のETF保有者ではなく、仮想通貨ネイティブの投資家によって引き起こされた可能性が高いと分析しています。この見解は、マネジングディレクターのニコラオス・パニギルツォグル氏が率いるチームによる木曜のレポートで示されました。

市場の動向

10月10日から14日の間に、ビットコインETFからは累計2億2000万ドルの小幅な流出が見られ、イーサリアムETFからは3億7000万ドルのより大きな流出が記録されました。しかし、これらの流出は運用資産総額に対してそれぞれ0.14%と1.23%に過ぎず、機関投資家の動向を示すCMEのビットコイン先物では清算がほとんど見られませんでした。

一方で、CMEのイーサリアム先物では大きなレバレッジ解消が確認されており、これは商品投資顧問業者(CTA)やクオンツファンドといったモメンタムトレーダーによるリスク回避の動きが強まったことを反映しているとアナリストは指摘しています。

ネイティブ投資家の影響

対照的に、仮想通貨ネイティブのトレーダーに好まれる無期限先物では急激なレバレッジ解消が発生しました。ビットコインとイーサリアムの無期限契約における未決済建玉はドル建てで約40%減少し、これは両資産の価格下落率を上回るものでした。この傾向は、先週の調整の主な原動力が仮想通貨ネイティブの投資家であり、CME先物や仮想通貨ETFを利用する可能性が高い非ネイティブの投資家は概ね傍観していたことを示しています。

結論

JPモルガンの分析によると、最近の仮想通貨市場の急激な調整は、主に仮想通貨ネイティブの投資家によって引き起こされたと考えられています。これにより、非ネイティブの投資家は市場の動向に対して比較的静観していたことが示唆されています。

PR
moomoo証券